運賃・料金改定について

お客様各位

運賃・料金改定について


 弊社は九州本土の福岡市博多港から壱岐市郷ノ浦港・芦辺港を経由し対馬市厳原港を結ぶ「博多~壱岐~対馬航路」、博多から上対馬比田勝港を結ぶ「博多~比田勝航路」および佐賀県唐津から壱岐市印通寺港を結ぶ「印通寺~唐津航路」にフェリー5隻とジェットフォイル2隻の船舶にて北部九州と壱岐市・対馬市間を日々の生活を支える旅客および車両・貨物輸送の役割を果たしております。
 平成18年11月に運賃改定を実施し、新造船を印通寺~唐津航路に平成19年「エメラルドからつ」、博多~壱岐~対馬航路に平成24年「フェリーきずな」、印通寺~唐津航路に平成31年「ダイヤモンドいき」、博多~比田勝航路に令和3年「うみてらし」をそれぞれ就航させ航路改善、安全運航に努めて参りました。
 なお、原油価格高騰に対し物価高騰対策として令和4年1月から「燃料油価格激変緩和補助金」により、弊社が購入する燃料費が抑制され、燃料油価格変動調整金も抑えられていましたが、昨年11月に同事業における補助金の見直しがなされ、来年度の燃料費は増加する見込みとなっております。また、旅客輸送は新型コロナウイルス感染症の影響を受け令和2年度は前年度から半減し、令和5年度はコロナ禍前の8割程度まで回復しましたが、今後も全国の人口減少・少子高齢化による輸送需要はコロナ禍前の水準に戻ることは難しいと予想されます。
 このまま「燃料油価格変動調整金」制度による対応だけでは、昨今の燃料油価格の高止まりをはじめ、船舶の修繕、維持費、近年の諸物価高騰は経費削減の努力を続けても航路事業の安定は図られないものと考え、この度、実質19年ぶりとなる令和7年4月1日より運賃・料金改定をする運びとなりました。
 なお、平成20年11月1日から実施しておりました燃料油価格変動調整金につきましては、新運賃適用分から停止させて頂きますが、今後、さらなる燃料油価格の上昇により必要な情勢となりましたら、改めて設定させて頂きたく存じます。
 ご利用のお客様からご負担頂くことは、心苦しく誠に申し訳ございませんが、今後も安心で安全な運航を維持するとともに、より一層のサービス向上にも努めて参りますので、何卒事情をご賢察のうえご理解賜りますようお願い申し上げます。

九州郵船株式会社